●　委託契約解約

ハノーバー保険会社が委託契約を解約したエージェントへの手数料を減額したことに対し、 エージェントが抗議している。

1998年1月15日付けの委託契約解約通知の中で、 ハノーバー保険会社は3年満期の自動車保険と1年満期の自動車保険の更改契約の手数料を15%から5%に減額すると伝えた。 しかし、エージェントは、 手数料の減額はカリフォルニア州保険法769条に反すると語る。
州法769条には委託契約解約後の次年度の更改契約までは解約前と同額の手数料を支払うことが記されている。

ハノーバー保険会社との取扱い保険料が年間100万ドル（１億２千万円）のサクラメント保険エージェンシー社のウッド氏は語る：

"ハノーバー保険会社がカリフォルニア州で営業を続けていくつもりなら、事実そのつもりらしいが、 更改契約に対しても同額の手数料を支払う義務がある"

前年8月ハノーバー保険会社は会社の方針を大幅に変更した。 標準ビジネスから手を引き、特殊なリスク引受け分野に方向転換した。 その結果、カリフォルニア州のエージェンシー数社は委託契約を解約されることになった。 更に、既存の更改契約の大部分をトラベラーズ保険会社に移管し始めた。

サクラメント・エージェンシー社のウッド氏は、

"ハノーバー社が経費削減を目指していることは理解できる。 しかし、彼らのやり方は、我々エージェンシーの頭に銃をつきつけ、既存契約の他社への移管を迅速に行え、 そうしなければコミッションを15%から5%に削減する、と言っているようなものだ。"と怒りを隠せない。

更に、他のエージェンシー数社が前年8月に委託契約解約通知を受取ったのにも関わらず、 ウッド氏の場合は手数料削減と委託契約解約通知をほぼ同時に今年一月に受取った。 ハノーバー保険会社では、 サクラメント・エージェンシー社が何故前年8月に委託契約通知を受取らなかったかについては調査の上、応分の処置をすると答えている。

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