米国リポート (1999年7月)

● Reliance National(リライアンス・ナショナル保険会社)はインターネットで労災保険の販売


リライアンス・ナショナル保険会社は、カリフォルニア州で、インターネットを通じての労災保険のテストマーケティングを始めた。 エージェントがインターネット通じて小規模企業顧客の為の労災保険の見積を取り、仮契約を結ぶことのできるこのプログラムはCyberComp(サイバー・コンプ)と呼ばれる。 他州において昨年開始されたこのプログラムは同社が米国で初めてである。

このプログラムは従業員50名以下の企業を対象とする労災保険である。 平均保険料は$10,500で、最低保険料は$1,000である。

“エージェントはインターネット上で申込書を送ると4分から5分以内に見積を受け取る。 顧客がその見積を承認すれば仮契約がなされ、保険証券が発行される。 見積の算出と仮契約には通常5日から10日を要するが、サイバー・コンプ・プログラムではそれを10分以内で済ませることができる”と、ニュージャージー州ローレンスビル市に本部を置く当部門の取締役副社長のマーク・H・ベンソン氏は語る。

“7月半ばカリフォルニア州の2、3のエージェンシーと共に、このサイバー・コンプ・プログラムを開始した。 今後2、3ヶ月間はシステムに対するエージェンシーの反応と引受のリザルトをチェックする予定である。 それらを基にカリフォルニア州での本格的なプログラムの開始を決定する”とベンソン氏は言う。

米国の小規模及び中規模企業の労災保険マーケットは150億ドルであるが、昔から高コストで利益率の低い商品だと見做されている。 “しかし、サイバー・コンプ・プログラムでは、エージェントがオンラインで通信できるので、電話やファックスでのやりとりにかかるコストを削減することができる”とベンソン取締役副社長は付け加える。

リライアンス・グループの1998年の上半期の収益は、前年度の16億2千万ドルから18ドル3千万ドルに上昇したが、サイバー・コンプ・プログラムの収益が、その上昇の原因の一部を担っていると伝えている。

サイバー・コンプは、現在43州において450のエージェンシーを通じて販売されている。 来年には新しく150のエージェンシー社を任命する予定である。

(Smart’s California workers’ Comp Bulletin, 1998年8月21日号より)


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